「開発効率を上げたいけど、どのツールを使えばいいかわからない…」
「エラーが出ても原因がわからず、何時間も詰まる…」
「手作業が多すぎて、残業が減らない…」
このような悩みを抱えている方は多いです。
私は40代現役Webエンジニアとして、適切な開発ツールを導入したことで、生産性が3倍になりました。
結論から言うと:
- エディタ / AI支援:Cursor × GitHub Copilot が最強
- ターミナル:iTerm2 で作業効率アップ
- コンテナ:Docker Desktop で環境構築が一瞬
この記事では、私が毎日実際に使っている開発ツール10選を、実体験をもとに徹底解説します。
この記事でわかること
- 開発ツールで生産性が3倍変わる理由
- ツール選びの3つの基準
- 現役エンジニアが毎日使う開発ツール10選
- 無料 vs 有料、どっちを選ぶべき?
- 最初に導入すべきツールTOP3
開発ツールで生産性が3倍変わる理由
エンジニアの仕事は、「コードを書く時間」よりも「調べる時間」「デバッグする時間」の方が長いです。
私の実感する作業時間の内訳
| 作業内容 | 割合 |
|---|---|
| コーディング | 30% |
| エラー調査・デバッグ | 40% |
| 設計・ドキュメント作成 | 20% |
| 環境構築・設定 | 10% |
つまり、コーディング以外の作業を効率化することが、生産性向上の鍵なんです。
適切なツールを導入すると…
- エラーの原因が一瞬でわかる
- コード補完でタイピング量が半分になる
- 環境構築が数分で終わる
- ドキュメント管理が楽になる
その結果、残業が減り、プライベートの時間が増えました。
ツール選びの3つの基準
開発ツールを選ぶ際、私が重視している基準は以下の3つです。
1. 無料で始められるか
最初から有料ツールを選ぶ必要はありません。
まずは無料版で試して、必要になったら有料プランに移行するのがベストです。
2. 学習コストが低いか
高機能でも、習得に時間がかかるツールは避けるべきです。
「とりあえず使える」レベルまで、30分以内で到達できるツールを選びましょう。
3. 実務で使われているか
マイナーなツールは:
- 情報が少ない
- チーム開発で使えない
- サポートが終了するリスク
があります。業界標準・実務で使われているツールを選ぶのが安全です。
【エディタ / AI支援】Cursor × GitHub Copilot が最強
なぜCursorなのか?
私は長らくVS Codeを使っていましたが、2024年後半からCursorに乗り換えました。
Cursorの最大の特徴は、VS Codeの派生版で、AI支援が標準搭載されていることです。
VS Code vs Cursor
| 項目 | VS Code | Cursor |
|---|---|---|
| 基本機能 | ◎ | ◎(VS Codeベース) |
| 拡張機能 | ◎ | ◎(VS Code互換) |
| AI支援 | △(拡張で追加) | ◎(標準搭載) |
| MCP連携 | △ | ◎ |
| 価格 | 無料 | 無料(Pro版:$20/月) |
Cursorの強み
1. AI コード補完が強力
- GitHub Copilotより精度が高い(個人的な感想)
- コンテキストを理解して、適切なコードを提案してくれる
2. VS Codeの拡張機能がそのまま使える
- VS Codeから移行しても、設定・拡張機能を引き継げる
- 学習コストがゼロ
3. MCP(Model Context Protocol)連携が豊富
- iTerm2と連携して、ターミナル操作も補助してくれる
- 外部ツール(GitHub、Notion等)との連携が簡単
実際に使って変わったこと
- コーディング速度が2倍になった
- エラーの原因をAIが提案してくれる
- 関数名・変数名を考える時間が激減
GitHub Copilotも併用
Cursorだけでなく、GitHub Copilotも併用しています。
GitHub Copilotは:
- GitHubのコードベースを学習しているので、実務レベルのコードが生成される
- コメントを書くだけで、コード全体を生成してくれる
**Cursor(メイン) + GitHub Copilot(サブ)**という使い分けが、現時点では最強だと思います。
おすすめの導入順序
- まずはCursor無料版をインストール
- VS Codeの設定をインポート(拡張機能・キーバインドをそのまま引き継げる)
- 使ってみて良ければ、Pro版を検討(Pro版:$20/月)
【ターミナル】iTerm2 で作業効率アップ
なぜiTerm2なのか?
MacのデフォルトTerminal.appでも十分ですが、iTerm2を使うと作業効率が段違いです。
iTerm2の強み
1. 分割表示が便利
- 画面を縦・横に分割して、複数のターミナルを同時に表示
- サーバー監視とログ確認を同時にできる
2. 検索機能が強力
- ログの中から特定の文字列を瞬時に検索
- 大量のログを追う時に必須
3. Cursorとの連携(MCP)
- CursorからiTerm2を操作できる
- ターミナルコマンドをAIが提案してくれる
おすすめの設定
| 設定項目 | おすすめ |
|---|---|
| テーマ | Dracula(目に優しい、視認性が高い) |
| フォント | Fira Code(プログラミング用フォント、リガチャ対応) |
| 縦分割 | Cmd + D |
| 横分割 | Cmd + Shift + D |
インストール
brew install --cask iterm2
【Git管理】GitKraken で視覚的に操作
なぜGitKrakenなのか?
Git初心者にとって、コマンドライン操作はハードルが高いです。
GitKrakenは、Gitの操作を視覚的に行えるGUIクライアントです。
GitKrakenの強み
1. ブランチ・コミット履歴が視覚的にわかる
- ツリー状にブランチが表示される
- どこで分岐して、どこでマージしたのかが一目でわかる
2. コンフリクト解決が簡単
- マージ時のコンフリクトを、GUIで解決できる
- 「どっちを残すか」を視覚的に選択
3. GitHub / GitLab との連携が簡単
- プルリクエストの作成・レビューがGitKraken内で完結
実際に使って変わったこと
- Git操作のミスが激減
- コンフリクト解決の時間が1/3に
- チーム開発でのコミュニケーションが楽に
無料 vs 有料
| プラン | 内容 | 価格 |
|---|---|---|
| 無料版 | 個人の公開リポジトリのみ | 無料 |
| 有料版 | プライベートリポジトリ対応 | $4.95/月 |
最初は無料版で十分です。
【API テスト】Postman は必須ツール
なぜPostmanなのか?
API開発をしていると、**「このエンドポイントは正しく動いているのか?」**を確認する必要があります。
Postmanは、APIのリクエスト・レスポンスをテストできるツールです。
Postmanの強み
1. GUIでAPIをテストできる
- curlコマンドを打たなくても、簡単にリクエストを送れる
- レスポンスが見やすい
2. 環境変数が使える
- 開発環境・本番環境でURLを切り替えられる
- トークン等の機密情報を安全に管理
3. テストを自動化できる
- レスポンスの検証を自動化
- CI/CDに組み込める
実際に使って変わったこと
- API開発のデバッグ時間が1/3に
- curlコマンドを覚える必要がなくなった
- チームでAPIの仕様を共有しやすくなった
無料 vs 有料
| プラン | 内容 | 価格 |
|---|---|---|
| 無料版 | 個人利用なら十分 | 無料 |
| 有料版 | チーム機能、より多くのリクエスト | $12/月〜 |
最初は無料版で十分です。
【デザイン】Figma でUI/UX設計
なぜFigmaなのか?
エンジニアでも、UI/UXの基礎は必要です。
デザイナーと協業する際、Figmaが使えると:
- デザインの意図が理解できる
- 実装がスムーズになる
- デザインの微調整を自分でできる
Figmaの強み
1. ブラウザで動く
- アプリのインストール不要
- Mac / Windows / Linux どれでも使える
2. リアルタイム共同編集
- デザイナーと同時に編集できる
- Google Docsのような感覚
3. プロトタイプ作成が簡単
- クリックしたら次の画面に遷移、等の動きを設定できる
- 実装前に動作確認ができる
実際に使って変わったこと
- デザイナーとのコミュニケーションが楽に
- 実装前に、UIの動きを確認できる
- 自分でLP(ランディングページ)を作れるようになった
【コンテナ】Docker Desktop で環境構築を楽に
なぜDockerなのか?
「自分の環境では動くのに、本番では動かない…」
こんな経験はありませんか?
Dockerを使えば、開発環境と本番環境を完全に同じにできます。
Dockerの強み
1. 環境構築が一瞬
docker-compose upでプロジェクト全体が立ち上がる- 新メンバーの環境構築が数分で完了
2. 再現性がある
- Dockerfileに環境を記述
- 誰が実行しても同じ環境が作れる
3. 本番環境と同じ
- 開発環境と本番環境の差異がなくなる
- 「自分の環境では動くのに…」がなくなる
実際に使って変わったこと
- 新メンバーの環境構築が1日→30分に
- 「動かない」トラブルが激減
- 開発と本番の環境差異がなくなった
【DB管理】TablePlus でデータ確認が快適
なぜTablePlusなのか?
データベースのデータを確認するのに、毎回SQLを書くのは面倒です。
TablePlusは、GUIでデータベースを操作できるツールです。
TablePlusの強み
1. 直感的なUI
- Excelのようにデータを閲覧・編集
- SQLを書かなくても、基本的な操作ができる
2. 複数のDBに対応
- MySQL、PostgreSQL、SQLite、MongoDB等
- 1つのツールで複数のDBを管理
3. 軽量で高速
- 他のDBクライアントより動作が軽い
- 大量のデータでも快適
実際に使って変わったこと
- データ確認の時間が1/3に
- SQLを書かなくても、簡単な操作ができる
- 複数のDBを1つのツールで管理できる
【ドキュメント】Notion で技術メモを一元管理
なぜNotionなのか?
エンジニアは、技術メモやドキュメントを大量に書きます。
Notionは、テキスト、表、コードブロック等を自由に配置できるドキュメントツールです。
Notionの強み
1. 柔軟なレイアウト
- テキスト、表、コードブロック、画像を自由に配置
- マークダウン記法に対応
2. データベース機能
- タスク管理、ナレッジベースを作成できる
- フィルタリング・ソートが簡単
3. 共有が簡単
- URLを共有するだけで、誰でも閲覧可能
- 権限設定も細かくできる
実際に使って変わったこと
- 技術メモがバラバラにならなくなった
- チーム内でナレッジを共有しやすくなった
- プロジェクトのドキュメントを一元管理
【番外編】コマンドラインツール
上記10選以外にも、日常的に使っているコマンドラインツールがあります。
| ツール | 用途 |
|---|---|
| Homebrew | macOSのパッケージ管理 |
| nvm | Node.jsのバージョン管理 |
| rbenv | Rubyのバージョン管理 |
| fzf | ファジーファインダー(ファイル検索) |
| ripgrep | 高速なgrep |
無料 vs 有料、どっちを選ぶべき?
結論:まずは無料版で十分
| ツール | 無料版 | 有料版 |
|---|---|---|
| Cursor | 基本機能 | 無制限AI補完($20/月) |
| GitKraken | 公開リポジトリのみ | プライベートリポジトリ対応($4.95/月) |
| Postman | 個人利用 | チーム機能($12/月〜) |
| Figma | 3ファイルまで | 無制限($12/月〜) |
| TablePlus | 基本機能 | 無制限タブ($89買い切り) |
| Notion | 個人利用 | チーム機能($8/月〜) |
私のおすすめ:
- Cursor Pro版:$20/月の価値は十分ある
- 他のツール:無料版で十分
最初に導入すべきツールTOP3
1位:Cursor
理由: コーディング時間が最も長いため、ここを効率化するのが最も効果的
2位:Docker Desktop
理由: 環境構築のトラブルがなくなる
3位:iTerm2
理由: ターミナル作業が快適になる
まとめ:今日からできるアクション
Step 1:Cursorをインストール(5分)
# Cursor公式サイトからダウンロード
# https://cursor.sh/
Step 2:iTerm2をインストール(5分)
brew install --cask iterm2
Step 3:Docker Desktopをインストール(10分)
# Docker公式サイトからダウンロード
# https://www.docker.com/products/docker-desktop/
私の結論
開発ツールへの投資は、時間への投資です。
ポイント:
- まずは無料版で試す
- 効果があれば有料版に移行
- ツールの学習に時間を投資する
月$20の投資(Cursor Pro)で、毎日1時間の作業時間を節約できます。
まずは今日中にCursorをインストールすることから始めましょう。
体系的に学びたい方へ
おすすめ技術書
開発ツールを使いこなすための基礎知識を身につけたい方には、以下の技術書がおすすめです。
可読性の高いコードを書くための必読書。ツールが生成したコードを改善する力が身につきます。
エンジニアとしての考え方を学べる名著。ツールを使いこなす上での心構えが学べます。
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