「CursorでClaudeやCodex、Geminiを使いたいけど、どう連携すればいい?」
「MCPって何?どのツールが対応しているの?」
「結局、どの組み合わせが最適なの?」
このような疑問を持っている方は多いと思います。
私は40代現役Webエンジニアとして、Cursor、Claude Code、Codex、Gemini CLIのすべてを使い比べ、最適な組み合わせを模索してきました。
結論から言うと:
- MCP対応ツールとMCP非対応ツールがある
- Cursorを中心に、用途別にツールを組み合わせるのがベスト
- 全部を完璧に連携させる必要はない
この記事では、各ツールのMCP対応状況と最適な使い分け方を、実体験をもとに解説します。
この記事でわかること
- MCP(Model Context Protocol)とは何か
- 各ツールのMCP対応状況一覧
- Cursorとの具体的な連携方法
- 用途別の最適な組み合わせ
- 私が実際に使っている構成
MCP(Model Context Protocol)とは?
まず、MCPについて簡単に説明します。
MCPの基本
MCP(Model Context Protocol)は、AI開発ツールが外部サービスと連携するための統一規格です。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 正式名称 | Model Context Protocol |
| 提供元 | Anthropic社 |
| 目的 | AIツールと外部サービスの連携 |
| 対応ツール | Cursor、Claude Code(一部) |
MCPで何ができるか
MCPを使うと、AI開発ツールから直接外部サービスを操作できます。
| 連携サービス | できること |
|---|---|
| GitHub | Issue作成、PR確認、コード検索 |
| Playwright | ブラウザ操作、スクリーンショット取得 |
| iTerm | ターミナルコマンド実行 |
| ファイルシステム | ファイル操作 |
各ツールのMCP対応状況
一覧表
| ツール | MCP対応 | 連携方法 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Cursor | ✅ 完全対応 | ネイティブ | 最も充実した対応 |
| Claude Code | ✅ 対応 | claude mcp serve |
設定がやや複雑 |
| Codex | ❌ 非対応 | IDE拡張機能 | 独立したツールとして動作 |
| Gemini CLI | ❌ 非対応 | Companion拡張機能 | ターミナルから使用 |
詳細解説
Cursor(✅ MCP完全対応)
最も充実したMCP対応を持つツールです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応状況 | ネイティブ対応 |
| 設定難易度 | 低(UIから設定可能) |
| 連携可能サービス | GitHub、Playwright、iTerm、多数 |
| 安定性 | 高い |
メリット:
- 設定UIが使いやすい
- 豊富なMCPサーバーに対応
- 安定した動作
デメリット:
- 月額課金が必要(無料枠あり)
Claude Code(✅ MCP対応)
Anthropic公式のCLIツールで、MCP対応しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応状況 | claude mcp serveで対応 |
| 設定難易度 | 中〜高 |
| 連携可能サービス | 各種MCPサーバー |
| 安定性 | やや不安定な場合あり |
メリット:
- Anthropic公式ツール
- CLIとしても単体で使用可能
- 高精度なコード生成
デメリット:
- MCP設定でエラーが発生する場合がある
- 設定ファイルのパスに注意が必要
Codex(❌ MCP非対応)
OpenAIの開発ツールで、MCPは非対応です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応状況 | 非対応 |
| 連携方法 | IDE拡張機能として動作 |
| 設定ファイル | ~/.codex/config.toml |
メリット:
- OpenAIの最新モデルを使用
- 独立したツールとして安定動作
デメリット:
- Cursorとは別ウィンドウで動作
- MCP連携不可
Gemini CLI(❌ MCP非対応)
GoogleのGeminiモデルを使用するCLIツールです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応状況 | 非対応 |
| 連携方法 | Companion拡張機能 or ターミナル |
| 料金 | 無料枠あり |
メリット:
- 無料枠が充実
- ターミナルから直接使用可能
デメリット:
- MCP連携不可
- Cursorとの統合は限定的
Cursorとの連携方法
Cursor + GitHub MCP
最も便利な連携の一つです。
設定手順
Step 1:GitHub Personal Access Tokenを作成
- GitHubにログイン
- Settings > Developer settings > Personal access tokens
- Tokens (classic) > Generate new token
- 必要なスコープを選択:
- ✅
repo(必須) - ✅
read:org(必要な場合)
- ✅
- トークンをコピー
Step 2:CursorでMCP設定
- Cursorの Settings を開く
- Features > Model Context Protocol を選択
- Add Server をクリック
- 以下を設定:
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Server Name | github |
| Command | npx @modelcontextprotocol/server-github |
| Environment | GITHUB_TOKEN=ghp_xxxx… |
Step 3:動作確認
チャットで以下を試す:
- 「このリポジトリのIssueを見せて」
- 「最近のコミット履歴は?」
Cursor + Playwright MCP
ブラウザ操作の自動化に便利です。
設定手順
Step 1:事前準備
# Playwrightブラウザをインストール
npx playwright install
Step 2:CursorでMCP設定
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Server Name | playwright |
| Command | npx @playwright/mcp@latest |
Step 3:動作確認
チャットで以下を試す:
- 「このサイトのスクリーンショットを撮って」
- 「ページのタイトルを取得して」
Cursor + Claude Code(MCP経由)
注意:この連携はトラブルが発生する場合があります。
設定方法
CursorのMCP設定に以下を追加:
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Server Name | claude-code |
| Command | claude mcp serve |
注意点:
MCP error -32600が発生する場合がある- 発生した場合は、CLIツールとして単独使用を推奨
Cursor + Codex(IDE拡張機能)
MCPではなく、IDE拡張機能として連携します。
設定方法
- Codex IDE拡張機能をインストール
- 設定ファイル(
~/.codex/config.toml)で設定 - CursorからCodexウィンドウを起動
特徴:
- Cursorとは別ウィンドウで動作
- 独立した環境として使用
Cursor + Gemini CLI(Companion拡張機能)
MCPではなく、Companion拡張機能で連携します。
設定方法
- Gemini CLIをインストール
Gemini CLI Companion拡張機能をインストール- ターミナルから
geminiコマンドで使用
用途別の最適な組み合わせ
基本構成(まずはこれから)
ほとんどのケースで十分な構成です。
| ツール | 用途 |
|---|---|
| Cursor | メイン開発環境 |
| GitHub MCP | Issue管理、PR確認、コード検索 |
| Playwright MCP | ブラウザ操作、表示確認 |
メリット:
- 設定が比較的簡単
- 安定した動作
- 日常の開発作業をカバー
拡張構成(必要に応じて追加)
より高度な開発に対応する構成です。
| ツール | 用途 | 追加タイミング |
|---|---|---|
| Claude Code CLI | 複雑なコード生成 | MCP設定がうまくいかない場合 |
| Gemini CLI | 無料でAI支援 | コスト削減したい場合 |
| Codex | OpenAI最新機能 | OpenAI機能を試したい場合 |
私が実際に使っている構成
現在の構成
| ツール | 役割 | 使用頻度 |
|---|---|---|
| Cursor + GitHub MCP | メイン開発 | 毎日 |
| Cursor + Playwright MCP | 表示確認 | 週数回 |
| Claude Code CLI | 複雑なコード生成 | 必要時 |
この構成にした理由
1. Cursorを中心に据える
- MCPの対応が最も充実
- UIが使いやすい
- 安定動作
2. Claude CodeはCLIで使う
- MCP連携はトラブルが多い
- CLIとしては問題なく動作
- 必要な時だけ使用
3. Codex・Geminiは保留
- 現状の構成で十分
- 必要になったら追加
よくある質問
Q1:全部のツールを連携すべき?
A:いいえ。必要なものだけで十分です。
まずはCursor + GitHub MCP + Playwright MCPから始めて、必要に応じて追加しましょう。
Q2:Claude CodeのMCP設定がうまくいかない
A:CLIツールとして使うことを推奨します。
MCP経由での連携はトラブルが多いため、claude コマンドを直接ターミナルから使う方が安定します。
Q3:無料で使いたい場合は?
A:Gemini CLIがおすすめです。
無料枠が充実しており、ターミナルから直接使用できます。MCP非対応ですが、独立したツールとして十分使えます。
Q4:どのツールから始めるべき?
A:Cursorから始めましょう。
MCP対応が最も充実しており、UIも使いやすいです。無料枠もあります。
まとめ
MCP対応状況まとめ
| ツール | MCP対応 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| Cursor | ✅ 完全対応 | ★★★★★ |
| Claude Code | ✅ 対応(やや不安定) | ★★★★☆ |
| Codex | ❌ 非対応 | ★★★☆☆ |
| Gemini CLI | ❌ 非対応 | ★★★☆☆ |
推奨構成
Step 1:まずはこれだけ
- Cursor + GitHub MCP + Playwright MCP
Step 2:必要に応じて追加
- Claude Code CLI(複雑なコード生成)
- Gemini CLI(コスト削減)
最適な開発環境を構築して、開発効率を最大化しましょう。
体系的に学びたい方へ
おすすめ技術書
AI開発ツールを活用する際にも役立つ、エンジニアの基礎力を高める技術書を紹介します。
可読性の高いコードを書くための必読書。AIが生成したコードをレビューする際にも役立ちます。
エンジニアとしての考え方を学べる名著。ツールを使いこなすための基盤となる思考法が身につきます。
Tech Creator Hub
より詳しい情報は、Tech Creator Hubをご覧ください。
