「Cursorからターミナルを直接操作したい…」
「iTerm2とCursorを連携させて開発効率を上げたい…」
「MCPって何?どう設定すればいい?」
このような悩みを抱えていませんか?
私は40代現役Webエンジニアとして、CursorとiTerm2を組み合わせて開発効率を最大化しています。
結論から言うと:
- 設定は10分で完了
- Cursorから直接ターミナル操作が可能
- 開発ワークフローを自動化できる
この記事では、CursorでiTerm MCPを設定する方法を、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
この記事でわかること
- iTerm MCPとは何か
- 設定の前提条件
- インストールと設定手順
- 動作確認方法
- トラブルシューティング
iTerm MCPとは?
基本情報
iTerm MCPは、CursorからiTerm2のターミナルを直接操作できるようにする仕組みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象ターミナル | iTerm2(macOS専用) |
| 連携ツール | Cursor |
| 必要環境 | macOS、Node.js 14以上 |
iTerm MCPでできること
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| コマンド送信 | Cursorから直接コマンドを実行 |
| 出力読み取り | コマンドの実行結果を取得 |
| 制御文字送信 | Control-Cなどを送信 |
| ワークフロー自動化 | コマンド実行から結果確認まで自動化 |
なぜiTerm MCPが便利なのか
従来の方法:
- Cursorでコードを書く
- 別のターミナルウィンドウに切り替える
- コマンドを入力して実行
- 結果を確認
- Cursorに戻る
iTerm MCP導入後:
- Cursorでコードを書く
- Cursorから直接コマンドを実行
- 結果をCursor内で確認
コンテキストスイッチが減り、集中力が維持されます。
設定の前提条件
必要な環境
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | macOS(iTerm2はmacOS専用) |
| ターミナル | iTerm2(最新版) |
| Node.js | バージョン14以上 |
| Cursor | 最新版 |
環境確認
# Node.jsのバージョン確認
node --version
# npmのバージョン確認
npm --version
Node.jsがインストールされていない場合:
# Homebrew経由(macOS)
brew install node
インストールと設定
Step 1:iTerm2のPython APIを有効化
1. iTerm2を起動
2. Preferencesを開く
⌘ + , または メニュー > Preferences
3. Python APIを有効化
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | 「General」タブを選択 |
| 2 | 「Magic」セクションを探す |
| 3 | 「Enable Python API」にチェック |
4. iTerm2を再起動
設定を反映させるため、完全に終了してから再起動します。
⚠️ 重要: この設定を有効化しないと、iTerm MCPは動作しません。
Step 2:MCP設定ファイルを編集
1. 設定ファイルの場所
~/.cursor/mcp.json
2. ファイルを作成(存在しない場合)
mkdir -p ~/.cursor
touch ~/.cursor/mcp.json
3. 設定を追加
{
"mcpServers": {
"iterm": {
"command": "npx",
"args": [
"iterm-mcp"
]
}
}
}
既存の設定がある場合:
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "npx",
"args": [
"@modelcontextprotocol/server-github"
],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "your-token"
}
},
"iterm": {
"command": "npx",
"args": [
"iterm-mcp"
]
}
}
}
4. JSON構文を確認
python3 -m json.tool ~/.cursor/mcp.json > /dev/null && echo "OK" || echo "エラー"
Step 3:Cursorを再起動
設定を反映させるため、Cursorを完全に終了してから再起動します。
動作確認
テスト1:基本的なコマンド実行
Cursorのチャットで以下を試します:
現在のディレクトリを確認してください
期待される動作:
- CursorのAIがターミナルコマンドを実行
- 結果がチャットに表示される
テスト2:複数コマンドの実行
現在のユーザー名とホームディレクトリを確認し、MCP設定ファイルの存在を確認してください
テスト3:制御文字の送信
長時間実行されるコマンドを中断する場合、Control-Cを送信できます。
正常に動作している場合
- ✅ コマンドがターミナルで実行される
- ✅ 実行結果がCursorのチャットに表示される
- ✅ エラーなく動作する
実践的な使い方
活用例1:Git操作の自動化
「変更をコミットして、プッシュしてください」
活用例2:テストの自動実行
「このプロジェクトのテストを実行してください」
活用例3:環境構築の自動化
「依存パッケージをインストールして、開発サーバーを起動してください」
活用例4:デプロイの自動化
「本番環境にデプロイしてください」
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1:iTerm MCPが認識されない
症状:Cursorを再起動してもiTerm MCPが動作しない
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| Python API | iTerm2でEnable Python APIがチェックされているか確認 |
| JSON構文 | 設定ファイルのJSON構文を確認 |
| 再起動 | Cursorを完全に再起動 |
トラブル2:コマンドが実行されない
症状:コマンドを送信しても実行されない
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| iTerm2起動 | iTerm2が起動しているか確認 |
| タブ | iTerm2でタブが開いているか確認 |
| Node.js | node --version で確認 |
トラブル3:権限エラー
症状:権限関連のエラーが表示される
解決方法:
# MCP設定ファイルの権限を確認
ls -la ~/.cursor/mcp.json
# 必要に応じて権限を変更
chmod 600 ~/.cursor/mcp.json
トラブル4:古いiTerm2バージョン
症状:Python APIが利用できない
解決方法:
- iTerm2公式サイトから最新版をダウンロード
- iTerm2 3.0以降でPython APIが利用可能
まとめ
iTerm MCP設定の流れ
| Step | 内容 |
|---|---|
| 1 | iTerm2のPython APIを有効化 |
| 2 | MCP設定ファイルにiTerm設定を追加 |
| 3 | Cursorを再起動 |
| 4 | 動作確認 |
iTerm MCPのメリット
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 開発効率向上 | エディタから離れずにターミナル操作 |
| AI連携 | CursorのAIが自動的にコマンドを実行 |
| ワークフロー自動化 | 繰り返し作業を自動化 |
次のステップ
- iTerm MCPを設定して動作確認
- Git操作の自動化を試す
- 日常の開発ワークフローに活用
CursorとiTerm MCPを活用して、開発効率を最大化しましょう。
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