「このリポジトリのIssueを確認して」
「最近のコミット履歴を見せて」
「このコードを検索して」
GitHub操作を手動で繰り返していませんか?
私は40代現役Webエンジニアとして、GitHub MCPを活用してGitHub操作を自動化しています。
結論から言うと:
- 設定は10分で完了
- 自然言語でGitHub操作が可能
- プライベートリポジトリにも対応
この記事では、CursorでGitHub MCPを設定する方法を、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
この記事でわかること
- GitHub MCPとは何か
- Personal Access Tokenの作成方法
- Cursorでの設定手順
- プライベートリポジトリ対応の注意点
- 実践的な使い方
GitHub MCPとは?
基本情報
GitHub MCPは、CursorがGitHubと連携するための仕組みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | GitHub MCP(Model Context Protocol) |
| 目的 | CursorからGitHub操作を自動化 |
| 対応範囲 | パブリック・プライベートリポジトリ |
| 必要なもの | GitHub Personal Access Token |
GitHub MCPでできること
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| Issue管理 | Issueの作成・検索・確認 |
| PR確認 | プルリクエストの状況確認 |
| コード検索 | リポジトリ内のコード検索 |
| コミット履歴 | 最近のコミットを確認 |
| ファイル確認 | READMEなどの内容表示 |
Personal Access Tokenの作成
Step 1:GitHubの設定画面へ
- GitHubにログイン
- 右上のアイコン > Settings
- 左メニュー最下部 > Developer settings
- Personal access tokens > Tokens (classic)
Step 2:トークンを生成
- Generate new token > Generate new token (classic)
- 以下を設定:
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| Note | Cursor MCP(わかりやすい名前) |
| Expiration | 90日、1年など |
| Scopes | ✅ repo(必須)、✅ read:org(必要な場合) |
- Generate token をクリック
- 表示されたトークンをコピー
⚠️ 重要: トークンはこの画面でしか表示されません。必ずコピーして安全に保管してください。
CursorでのMCP設定
方法1:設定UIから(推奨)
1. Cursorの設定を開く
Cmd + , または メニュー > Settings
2. MCP設定画面へ移動
Features > Model Context Protocol
3. サーバーを追加
Add Server をクリックし、以下を入力:
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Server Name | github |
| Command | npx |
| Args | -y @modelcontextprotocol/server-github |
| Environment Variables | GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN=ghp_xxxx… |
⚠️ 重要: 環境変数名は GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN を使用してください。GITHUB_TOKEN ではプライベートリポジトリにアクセスできません。
4. 保存して再起動
方法2:設定ファイルを直接編集
設定ファイル ~/.cursor/mcp.json を編集:
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"@modelcontextprotocol/server-github"
],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "ghp_xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
}
}
}
}
プライベートリポジトリ対応の注意点
重要な設定ポイント
プライベートリポジトリにアクセスする場合、環境変数名が重要です。
| 環境変数名 | 対応範囲 |
|---|---|
GITHUB_TOKEN |
パブリックリポジトリのみ |
GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN |
パブリック・プライベート両方 |
必ず GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN を使用してください。
よくあるエラー
エラー:MCP error -32603: Not Found
原因:環境変数名が GITHUB_TOKEN になっている
解決方法:
- 環境変数名を
GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKENに変更 - Cursorを再起動
- 再試行
動作確認
基本的な確認
Cursorを再起動後、チャット画面で以下を試します:
| 指示例 | 期待される動作 |
|---|---|
| 「このリポジトリのIssueを見せて」 | Issue一覧が表示される |
| 「最近のコミット履歴は?」 | コミット履歴が表示される |
| 「READMEの内容を表示して」 | READMEの内容が表示される |
プライベートリポジトリの確認
| 指示例 | 期待される動作 |
|---|---|
| 「プライベートリポジトリのIssueを表示して」 | Issue一覧が表示される |
| 「プライベートリポジトリのコミット履歴を見せて」 | コミット履歴が表示される |
実践的な使い方
Issue管理
「このリポジトリのオープンなIssueを表示して」
「バグに関するIssueを探して」
「新しいIssueを作成して」
PR確認
「プルリクエストの状況は?」
「マージされたPRの一覧」
「レビュー待ちのPRを表示して」
コード検索
「リポジトリ内で'publish'という関数を探して」
「エラーハンドリングのコードを検索して」
コミット履歴
「最近のコミットを表示して」
「特定のファイルの変更履歴を見せて」
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1:MCPが認識されない
症状:設定後もGitHub MCPが動作しない
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| JSON構文 | 設定ファイルのJSON構文を確認 |
| Node.js | node --version で確認、なければインストール |
| 再起動 | Cursorを完全に再起動 |
トラブル2:認証エラー
症状:認証関連のエラーが表示される
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| トークン期限 | 有効期限を確認 |
| スコープ | repo スコープが付与されているか確認 |
| 再生成 | GitHubでトークンを再生成 |
トラブル3:npxが見つからない
症状:npx: command not found
解決方法:
# Homebrew経由(macOS)
brew install node
まとめ
GitHub MCP設定の流れ
| Step | 内容 |
|---|---|
| 1 | Personal Access Tokenを作成 |
| 2 | CursorでMCP設定を追加 |
| 3 | Cursorを再起動 |
| 4 | 動作確認 |
重要ポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 環境変数名 | GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN を使用 |
| スコープ | repo を必ず付与 |
| プライベートリポジトリ | 環境変数名に注意 |
次のステップ
- GitHub MCPを設定して動作確認
- Issue管理の自動化を試す
- 日常のGitHub操作に活用
GitHub MCPを活用して、開発効率を劇的に向上させましょう。
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