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【2025年版】Cursorでブラウザ操作する2つの方法を徹底比較

「Cursorでブラウザ操作ができるって聞いたけど、どれを使えばいいの?」

実は、Cursorでブラウザを操作する方法は2つあります。

  1. Cursor Browser Extension(MCP経由)
  2. Playwright MCP

この2つ、名前は似ていますが、全く違うツールです。

私は40代現役Webエンジニアとして、両方を実際に使い比べた結果、用途によって使い分けるのがベストという結論に至りました。

この記事では、どちらを選ぶべきかを本音で解説します。


目次

この記事でわかること

  • 結論:どちらを選ぶべきか
  • Cursor Browser Extensionの特徴と機能
  • Playwright MCPの特徴と機能
  • 機能比較表
  • 用途別の判断基準

結論:どちらを選ぶべきか

先に結論を言うと、ほとんどの場合「Cursor Browser Extension」で十分です。

Cursor Browser Extensionが適している場合

  • ブログ記事の表示確認
  • 簡単なスクリーンショット取得
  • ページの構造確認
  • IDE内で手軽に確認したい

Playwright MCPが必要な場合

  • 複雑な自動テストシナリオ
  • CI/CDパイプラインへの統合
  • ネットワークリクエストの制御
  • クロスブラウザテスト

Cursor Browser Extensionとは

基本情報

項目 内容
正式名称 Cursor Browser Extension(MCP経由)
セットアップ 不要(Cursorに標準搭載)
リソース 軽量(ブラウザ拡張機能ベース)
統合性 Cursor IDEに完全統合

特徴

Cursor IDEに統合されたブラウザ拡張機能で、MCP(Model Context Protocol)経由でアクセスできます。

**最大の特徴は「セットアップ不要」**です。Cursorをインストールしていれば、すぐに使えます。

メリット

  • セットアップ不要:追加のインストールや設定が不要
  • 統合性:Cursor IDE内で直接利用可能
  • 軽量:ブラウザ拡張機能ベースで軽量
  • スナップショット:ページ構造を構造化データとして取得可能
  • スクリーンショット:簡単に画像取得可能

デメリット

  • 機能制限:Playwrightと比べて機能が限定的
  • JavaScript実行:複雑なJS実行が制限される可能性
  • ヘッドレスモード:ヘッドレスブラウザの制御が限定的
  • 並列実行:複数ブラウザの同時制御が難しい

利用可能な機能一覧

機能 説明
ナビゲーション URLに移動
スナップショット アクセシビリティスナップショット取得
スクリーンショット 画像として保存
クリック 要素をクリック
テキスト入力 テキストを入力
ホバー 要素にマウスオーバー
待機 テキスト表示待ち
JavaScript実行 JavaScript実行(制限あり)
フォーム入力 複数フィールド一括入力
ドロップダウン選択 セレクトボックス選択
タブ管理 タブの作成/切り替え
コンソールログ コンソールメッセージ取得
リサイズ ブラウザウィンドウサイズ変更

Playwright MCPとは

基本情報

項目 内容
正式名称 @playwright/mcp
セットアップ 必要(Node.js 18+、ブラウザインストール)
リソース 重い(ブラウザエンジン含む、数百MB)
統合性 MCP経由で利用可能

特徴

Node.jsベースのブラウザ自動化ライブラリで、Chromium、Firefox、WebKitをサポート。

**最大の特徴は「完全なブラウザ制御」**です。ブラウザのあらゆる機能を制御できます。

メリット

  • 完全な制御:ブラウザのあらゆる機能を制御可能
  • JavaScript実行:任意のJSコードを実行可能
  • 待機処理:高度な待機処理が可能
  • ネットワーク制御:リクエスト/レスポンスのインターセプト
  • 並列実行:複数ブラウザを同時に制御
  • ヘッドレスモード:完全対応
  • テストフレームワーク:機能が充実

デメリット

  • セットアップ必要:npm install playwrightが必要
  • ブラウザダウンロード:初回実行時に数百MBダウンロード
  • 重い:リソース消費が大きい
  • 統合性:Cursor IDEに直接統合されていない

利用可能な機能一覧

機能カテゴリ 説明
完全なブラウザ制御 クリック、入力、スクロール、キーボード操作など
高度な待機処理 要素表示、ネットワークアイドル、カスタム条件など
ネットワーク制御 インターセプト、モック、リクエストブロック
JavaScript実行 ページコンテキストでの完全なJS実行
複数ブラウザ対応 Chromium/Firefox/WebKit
PDF生成 ページをPDF化
動画録画 操作の動画記録
モバイルエミュレーション モバイルデバイスエミュレート

機能比較表

項目 Cursor Browser Extension Playwright MCP
セットアップ 不要 必要
リソース消費 軽量 重い
統合性 Cursor IDE統合 MCP経由
基本操作 可能 可能
スクリーンショット 可能 可能
JavaScript実行 制限あり 完全対応
待機処理 基本的 高度
ネットワーク制御 不可 可能
並列実行 難しい 可能
ヘッドレスモード 制限あり 完全対応
クロスブラウザ 不可 可能
PDF生成 不可 可能
動画録画 不可 可能
モバイルエミュレーション 不可 可能
テストフレームワーク なし 充実

実際の使用例

ケース1:ブログ記事の表示確認

Cursor Browser Extension で十分

1. 記事URLに移動
2. スナップショット取得(構造化データ)
3. スクリーンショット取得

メリット:

  • セットアップ不要
  • 軽量で高速
  • 構造化データで自動チェック可能

ケース2:複雑なインタラクションテスト

Playwright MCP が適している

1. ログインページに移動
2. フォーム入力
3. ネットワークリクエストの監視開始
4. ログインボタンクリック
5. ネットワークアイドルまで待機
6. APIレスポンスを検証

メリット:

  • ネットワークリクエストの詳細制御
  • エラーハンドリングが充実
  • テストの信頼性が高い

用途別の判断基準

Cursor Browser Extension を選ぶ場合

用途 説明
基本的な表示確認 記事・画像・リンクの確認
軽量な操作 ページ移動、スクリーンショット
IDE内での確認 Cursor内で直接確認したい
リソース節約 メモリ・CPUの使用を抑えたい

Playwright MCP を選ぶ場合

用途 説明
複雑なテストシナリオ 複数ステップのワークフロー
ネットワーク制御 APIモック、リクエスト検証
CI/CDパイプライン 自動テスト、デプロイ前検証
クロスブラウザテスト 複数ブラウザでの動作確認
パフォーマンステスト 読み込み時間、リソース監視

推奨アクション

1. 現在

Cursor Browser Extension を活用

ほとんどのユースケースでは、これで十分です。

2. 将来

以下の条件が満たされたら、Playwright MCPの導入を検討

  • 複雑なテストシナリオが必要になった時
  • CI/CDパイプラインに自動テストを組み込みたい時
  • ネットワークリクエストの制御が必要になった時
  • クロスブラウザテストが必要になった時

まとめ

私の結論

現在のプロジェクトでは、Cursor Browser Extension で十分です。

理由:

  • 基本的な表示確認で足りる
  • セットアップ不要
  • 軽量で高速
  • Cursor IDEに統合

Playwright MCPは、より高度な自動化が必要になった時に導入を検討しましょう。


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