「AI開発ツールって、結局どれがいいの?」
「GitHub Copilot、Cursor、Windsurf…選択肢が多すぎて分からない」
「無料版と有料版、どっちを選べばいい?」
AI開発ツールの選択で悩んでいる方は多いです。
私は40代現役Webエンジニアとして、GitHub Copilot、Cursor、Windsurfの3つを実際に業務で使い比べました。
結論から言うと:
| タイプ | おすすめツール |
|---|---|
| 初心者+予算重視 | GitHub Copilot |
| 現役エンジニア+生産性重視 | Cursor |
| 最新AI+無料で試したい | Windsurf |
この記事では、3つのツールを包み隠さず本音で比較します。
この記事でわかること
- AI開発ツールとは何か?なぜ注目されているのか
- 3大ツールの料金・機能比較
- 各ツールの強み・弱み(実体験ベース)
- タイプ別おすすめツール
- 実際の開発での使用感
AI開発ツールとは?なぜ今注目されているのか
AI開発ツールとは、AIがコードの提案・生成・修正を支援してくれるツールです。
従来の開発フロー
1. Google検索で調べる
2. Stack Overflowを読む
3. コードを書く
4. エラーが出る
5. また調べる
→ 所要時間:数時間〜数日
AI開発ツール使用時
1. AIに「〇〇を実装して」と指示
2. AIがコード生成
3. 少し修正して完了
→ 所要時間:数分〜数十分
なぜ今注目されているのか?
2023年〜2024年にかけて、AI技術が急速に進化しました。
- GPT-4、Claude 3.5 Sonnetなど高精度AIの登場
- コード理解能力が飛躍的に向上
- 実務で使えるレベルに到達
エンジニアの働き方が変わりつつあります。AI開発ツールを使いこなせるかどうかが、生産性の大きな差になる時代です。
3大ツールの基本情報・料金比較
基本情報比較
| 項目 | GitHub Copilot | Cursor | Windsurf |
|---|---|---|---|
| 開発元 | GitHub(Microsoft) | Anysphere Inc. | Codeium |
| ベース | VS Code拡張機能 | VS Codeフォーク | VS Codeフォーク |
| AI | GPT-4、Claude 3.5 | Claude 3.5、GPT-4等 | Claude 3.5、Cascade |
| リリース | 2021年6月 | 2023年3月 | 2024年11月 |
| 対応OS | Windows、Mac、Linux | Windows、Mac、Linux | Windows、Mac、Linux |
料金比較
| ツール | 無料版 | 月額(有料版) | 年額 |
|---|---|---|---|
| GitHub Copilot | なし | $10 | $100 |
| Cursor | あり(月50回) | $20 | $200 |
| Windsurf | あり(無制限※) | $15 | $180 |
※Windsurfの無料版は2025年時点で無制限だが、将来変更の可能性あり
GitHub Copilot:最も普及している定番ツール
基本情報
公式サイト: https://github.com/features/copilot
開発元: GitHub(Microsoft)
特徴: VS Code、JetBrains、Neovim等、複数のエディタで使える拡張機能
GitHub Copilotの強み
1. 最も普及している
利用者数は全世界で100万人以上。GitHubアカウントがあればすぐ使えます。
- VS Codeユーザーなら導入が簡単
- 企業での採用実績が多い
- 情報が豊富で、困った時に調べやすい
2. 複数エディタに対応
対応エディタ:
- VS Code
- JetBrains(IntelliJ IDEA、PyCharm等)
- Neovim
- Visual Studio
JetBrainsユーザーにはGitHub Copilot一択。 CursorやWindsurfはVS Codeベースのみです。
3. 料金が安い
月額$10は3つの中で最安値。学生・教育関係者は無料で使える特典もあります。
4. GitHubとの連携
GitHub Issues、Pull Requestと連携して、コンテキストを理解した提案ができます。
GitHub Copilotの弱み
1. コンテキスト理解が弱い
現在開いているファイルしか見ないため、プロジェクト全体の構造を理解した提案は苦手です。
2. チャット機能が限定的
GitHub Copilot Chatはありますが、CursorやWindsurfほど高機能ではありません。
3. 複数ファイル編集ができない
一度に1ファイルしか編集できません。複数ファイルにまたがる変更は手動で行う必要があります。
GitHub Copilotが向いている人
- VS Code以外のエディタを使っている人(JetBrains等)
- 予算を抑えたい人(月$10)
- 学生・教育関係者(無料)
- 企業でGitHub Enterpriseを使っている人
実際に使ってみた感想
良い点:
- コード補完の精度が高い
- 導入が簡単
- VS Codeとの相性が良い
不満な点:
- プロジェクト全体を理解してくれない
- 複数ファイルの編集が面倒
- チャット機能が物足りない
評価: 初心者には十分だが、現役エンジニアには物足りない
参考書籍
Cursor:VS Code派の最有力候補
基本情報
公式サイト: https://cursor.sh/
開発元: Anysphere Inc.
特徴: VS Codeのフォーク(拡張機能がそのまま使える)
Cursorの強み
1. プロジェクト全体を理解する
これが最大の強み。 ファイル構造、設計思想を理解した提案ができます。
例:
私:「ユーザー登録機能を追加して」
GitHub Copilot → 単純なコード生成
Cursor →
- Railsのモデル、コントローラー、ビューを自動生成
- ルーティングも自動追加
- バリデーション、テストコードも生成
2. 複数ファイルを一度に編集
「この機能を追加して」と指示するだけで、複数ファイルを一括編集してくれます。
例(Rails):
- models/user.rb
- controllers/users_controller.rb
- views/users/new.html.erb
- config/routes.rb
- spec/models/user_spec.rb
これらを一度に生成・編集してくれます。
3. Composer機能(AIとの対話)
チャット感覚で開発を進められます。
私:「ログイン機能を実装したい」
Cursor:「Deviseを使いますか?それとも自作しますか?」
私:「Deviseで」
Cursor:「実装しました。メール認証も追加しますか?」
私:「お願い」
Cursor:「完了しました」
4. .cursor/rules でルール設定
プロジェクト固有のルールをAIに伝えられます。
# .cursor/rules
- Rubyのバージョン: 3.2.0
- Railsのバージョン: 7.0.8
- Rubocopに準拠
- コメントは日本語で記載
- グローバル変数は使用禁止
これを設定するだけで、AIの提案が劇的に改善します。
5. MCP(Model Context Protocol)で外部ツール連携
外部ツールと連携できます。
- iTerm2(ターミナル操作)
- GitHub(Issue起票、PR作成)
- Playwright(テスト自動化)
Cursorの弱み
1. 料金が高い
月$20はGitHub Copilotの2倍です。
2. 無料版の制限が厳しい
月50回のAI使用制限。業務では1週間で上限に達します。
3. VS Codeフォークなので、JetBrains等では使えない
VS Codeユーザー限定です。
Cursorが向いている人
- VS Codeユーザー
- 現役エンジニア(業務でコードを書く)
- 生産性を最大化したい人
- プロジェクト全体を理解した提案が欲しい人
実際に使ってみた感想
良い点:
- プロジェクト全体を理解してくれる
- 複数ファイルの編集が楽
- Composer機能が便利
不満な点:
- 料金が高い(月$20)
- 無料版の制限が厳しい
- たまにAIが暴走する(意図しない変更をする)
評価: 現役エンジニアには最もおすすめ。月$20の価値はある
Cursor関連の参考書籍
Windsurf:Codeiumが送る最新エディタ
基本情報
公式サイト: https://codeium.com/windsurf
開発元: Codeium
特徴: 2024年11月リリースの最新エディタ
Windsurfの強み
1. 無料版が無制限(2025年時点)
最大の強み。 無料でAIを使い放題です。
※将来的に制限が追加される可能性あり
2. Cascade(独自AI)が優秀
Codeiumが開発した独自AIで、コード生成の精度が高くCursorに匹敵します。
3. チーム開発に特化
Flows機能: チーム全体のコンテキストを共有できます。
4. 軽量・高速
CursorやGitHub Copilotより動作が軽いです。
Windsurfの弱み
1. 情報が少ない
2024年11月リリースのため、日本語記事がほとんどありません。
2. 機能がまだ発展途上
Cursorに比べると機能が少ないです。
3. 無料版の将来が不透明
現在は無制限ですが、将来的に制限が追加される可能性が高いです。
Windsurfが向いている人
- 予算を抑えたい人(無料で試したい)
- 最新ツールを試すのが好きな人
- チーム開発をしている人
実際に使ってみた感想
良い点:
- 無料で使い放題
- Cascade AIが優秀
- 動作が軽い
不満な点:
- 情報が少ない(ドキュメント、記事)
- 機能がまだ少ない
- 将来的に有料化する可能性
評価: 無料で試したい人には最適。ただし情報が少ないのがネック
徹底比較:どのツールを選ぶべきか?
機能比較表
| 機能 | GitHub Copilot | Cursor | Windsurf |
|---|---|---|---|
| コード補完 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| チャット機能 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| コンテキスト理解 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 複数ファイル編集 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 外部ツール連携 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| 料金 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| 学習コスト | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 情報量 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
タイプ別おすすめ
初心者・学習中
おすすめ:GitHub Copilot または Windsurf(無料版)
- GitHub Copilot:情報が豊富、学習コストが低い
- Windsurf:無料で使い放題
現役エンジニア(個人開発・副業)
おすすめ:Cursor
- プロジェクト全体を理解
- 複数ファイル編集が楽
- 生産性が劇的に向上
現役エンジニア(業務・チーム開発)
おすすめ:Cursor または Windsurf
- Cursor:MCP連携で業務効率化
- Windsurf:チーム開発に特化
JetBrainsユーザー
おすすめ:GitHub Copilot(一択)
JetBrainsに対応しているのはGitHub Copilotのみです。
予算重視
おすすめ:Windsurf(無料版) または GitHub Copilot
- Windsurf:無料で使い放題(2025年時点)
- GitHub Copilot:月$10と最安値
実際の開発で使ってみた比較
ケース1:新規プロジェクト立ち上げ
タスク: Railsで簡単なブログアプリを作る
| ツール | 作業内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| GitHub Copilot | rails new → 各ファイル個別に作成(Copilotが補完) | 2時間 |
| Cursor | rails new →「ブログアプリを作って」→ 一括生成 | 30分 |
Cursorの方が4倍速い。
ケース2:既存コードのリファクタリング
タスク: 複雑なコードを整理する
| ツール | 作業内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| GitHub Copilot | コードを読む → 手動でリファクタリング → 部分的にCopilotが補完 | 1時間 |
| Cursor | 「このコードをリファクタリングして」→ 自動で整理 | 10分 |
Cursorの方が6倍速い。
ケース3:バグ修正
タスク: エラーが出たので修正
| ツール | 作業内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| GitHub Copilot | エラーメッセージをGoogle検索 → Stack Overflow → 修正 | 30分 |
| Cursor | 「このエラーの原因は?」→ AIが原因と解決策を提示 → 修正 | 5分 |
Cursorの方が6倍速い。
よくある質問
Q1:結局、どれを選べばいい?
A:あなたのタイプで決める
- 初心者・学習中 → GitHub Copilot または Windsurf
- 現役エンジニア → Cursor
- JetBrainsユーザー → GitHub Copilot
- 予算重視 → Windsurf(無料版)
Q2:GitHub CopilotとCursorを併用できる?
A:できるが、非推奨
コード補完が競合し、どちらの提案か分からなくなります。一本化すべきです。
Q3:無料版で十分?
A:学習中なら十分、業務なら有料版推奨
- GitHub Copilot:無料版なし
- Cursor:月50回まで(業務では1週間で上限)
- Windsurf:無制限(将来的に変更の可能性)
Q4:セキュリティは大丈夫?
A:企業利用でも問題なし
- コードはAIの学習に使われない(Pro版)
- HTTPS通信で暗号化
- SOC 2認証取得済み
ただし、機密情報を含むコードは注意が必要です。
Q5:日本語で質問できる?
A:できる
Claude 3.5 Sonnetは日本語の精度が高いです。ただし、コード生成は英語の方が精度が高い場合もあります。
おすすめの学習リソース
公式ドキュメント
- GitHub Copilot: https://docs.github.com/ja/copilot
- Cursor: https://cursor.sh/docs
- Windsurf: https://codeium.com/windsurf/docs
Udemy講座(おすすめ)
AI開発ツールを本格的に学びたい方向けのおすすめ講座:
Cursor関連講座(初心者向け):
初心者向け 基本の全てが学べるCursor徹底入門
【2025年最新】AIでゼロからプログラミング!初心者でも短期集中で学べる入門講座【Cursor】
Cursor関連講座(実践向け):
【AI駆動開発入門】Cursor × Bolt new × ClaudeでフルスタックWebアプリケーションを構築しよう
Copilot関連講座:
作って学ぶ Copilot Studio!実践的なAIエージェントを作成し業務を任せよう
セール時には90%OFF(1,200円前後)になるので、タイミングを見て購入がおすすめです。
まとめ:あなたに最適なツールは?
タイプ別おすすめ(最終まとめ)
| あなたのタイプ | おすすめツール | 月額 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 初心者・学習中 | GitHub Copilot | $10 | 情報豊富、学習コスト低 |
| 初心者・予算重視 | Windsurf | 無料 | 無料で使い放題 |
| 現役エンジニア | Cursor | $20 | 生産性最大化 |
| JetBrainsユーザー | GitHub Copilot | $10 | JetBrains対応 |
| チーム開発 | Windsurf | $15 | チーム機能充実 |
今日からできるアクション
Step 1:無料で試す
- Windsurf(無料版):https://codeium.com/windsurf
- GitHub Copilot(30日間無料体験):https://github.com/features/copilot
Step 2:自分に合うか確認
- コード補完の精度は十分か?
- チャット機能は使いやすいか?
- 学習コストは許容範囲か?
Step 3:有料版を検討
業務で使うなら有料版がおすすめです。
私の結論
私は現在、Cursorをメインで使っています。
理由:
- プロジェクト全体を理解してくれる
- 複数ファイルの編集が楽
- MCP連携で業務効率化
月$20の価値は十分にあります。
ただし、初心者にはGitHub Copilotがおすすめ。まずはGitHub CopilotまたはWindsurf(無料版)で試してみて、物足りなくなったらCursorに移行するのが良いでしょう。
Tech Creator Hub
より詳しい情報は、Tech Creator Hubをご覧ください。
