「ファイル操作を毎回手動でやるのが面倒…」
「CursorからClaude Code CLIを使いたい…」
「プロジェクト全体の分析を自動化したい…」
このような悩みを抱えていませんか?
私は40代現役Webエンジニアとして、Claude Code MCPを活用してファイル操作を自動化しています。
結論から言うと:
- 設定は10分で完了
- 自然言語でファイル操作が可能
- プロジェクト分析が劇的に効率化
この記事では、Claude Code MCPをCursorで設定する方法から、実践的な活用例まで徹底解説します。
この記事でわかること
- Claude Code MCPとは何か
- インストールと設定の手順
- CursorでのMCP設定方法
- 実践的な活用例
- トラブルシューティング
Claude Code MCPとは?
基本情報
Claude Code MCPは、CursorがClaude Code CLIと連携するための仕組みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Claude Code MCP(Model Context Protocol) |
| 提供元 | Anthropic |
| 目的 | Cursorからファイル操作を自動化 |
| 必要環境 | Claude Code CLI、Cursor |
Claude Code MCPでできること
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| ファイル検索 | 指定ディレクトリ内のファイルを検索 |
| ファイル読み取り | ファイル内容を自動取得 |
| ディレクトリ構造取得 | プロジェクト構造を把握 |
| 複数ファイル分析 | 横断的なコード分析 |
他のMCPとの違い
| MCP | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| Claude Code MCP | ファイル操作 | プロジェクト分析に強い |
| GitHub MCP | GitHub操作 | Issue・PR管理 |
| Playwright MCP | ブラウザ操作 | E2Eテスト |
| iTerm MCP | ターミナル操作 | コマンド実行 |
インストールと設定
前提条件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | macOS、Linux、Windows |
| Cursor | 最新版 |
| Claude Code CLI | インストール必須 |
Step 1:Claude Code CLIのインストール
macOS(Homebrew):
brew install --cask claude-code
インストールスクリプト:
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Step 2:インストール確認
# バージョン確認
claude --version
# パス確認
which claude
期待される出力:
| コマンド | 出力例 |
|---|---|
claude --version |
2.0.44 (Claude Code) |
which claude |
/Users/ユーザー名/.local/bin/claude |
Step 3:初回ログイン
1. Claude Code CLIを起動
claude
2. ブラウザでログイン
| 認証方法 | 対象 |
|---|---|
| Claude.ai | Pro/Maxプラン |
| Console | API課金ユーザー |
3. 動作確認
claude -p "hello"
claude --help
Step 4:mcp serveコマンドの確認
claude mcp serve --help
期待される出力:
Usage: claude mcp serve [options]
Start the Claude Code MCP server
Options:
-d, --debug Enable debug mode
--verbose Override verbose mode setting from config
-h, --help Display help for command
CursorでのMCP設定
方法1:設定UIから(推奨)
1. Cursorの設定を開く
Cmd + ,(macOS)または メニュー > Settings
2. MCP設定画面へ移動
Features > Model Context Protocol
3. サーバーを追加
Add Server をクリックし、以下を入力:
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Server Name | claude_code |
| Command | /Users/ユーザー名/.local/bin/claude |
| Args | mcp serve –debug |
⚠️ 重要: Commandには which claude で確認したフルパスを指定してください。
4. 保存してCursorを再起動
方法2:設定ファイルを直接編集
設定ファイルの場所:
~/.cursor/mcp.json
設定内容:
{
"mcpServers": {
"claude_code": {
"command": "/Users/ユーザー名/.local/bin/claude",
"args": [
"mcp",
"serve",
"--debug"
],
"env": {}
}
}
}
既存の設定がある場合:
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-github"],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "ghp_..."
}
},
"claude_code": {
"command": "/Users/ユーザー名/.local/bin/claude",
"args": ["mcp", "serve", "--debug"],
"env": {}
}
}
}
動作確認
設定の確認
# 設定内容を確認
cat ~/.cursor/mcp.json | jq '.mcpServers.claude_code'
# MCPサーバー一覧を確認
cat ~/.cursor/mcp.json | jq '.mcpServers | keys'
プロセスの確認
ps aux | grep -i "claude.*mcp" | grep -v grep
実際の動作テスト
Cursorのチャットで以下を試します:
テスト1:ファイル検索
このディレクトリ内のMarkdownファイルを検索してください
テスト2:ファイル読み取り
README.mdの内容を読み取ってください
テスト3:ディレクトリ構造取得
このプロジェクトのディレクトリ構造を取得してください
正常に動作している場合
- ✅ ファイル一覧が表示される
- ✅ ファイル内容が取得できる
- ✅ ディレクトリ構造が表示される
実践的な活用例
活用例1:プロジェクト構造の把握
指示例:
このプロジェクトの構造を分析して、主要なディレクトリとファイルの役割を説明してください
Claude Code MCPの動作:
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | ディレクトリ構造を取得 |
| 2 | 主要ファイルを読み取り |
| 3 | 構造を分析して説明 |
活用例2:コードベースの分析
指示例:
src/ディレクトリ内のTypeScriptファイルを分析して、共通のパターンを抽出してください
Claude Code MCPの動作:
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | TypeScriptファイルを検索 |
| 2 | 各ファイルを読み取り |
| 3 | パターンを分析して報告 |
活用例3:ドキュメント作成
指示例:
このディレクトリ内のファイルを読み取って、内容を要約したREADME.mdを作成してください
活用例4:リファクタリング支援
指示例:
このプロジェクト内で重複しているコードパターンを特定してください
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1:claudeコマンドが見つからない
症状:claude: command not found
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| インストール確認 | claude --version で確認 |
| パス確認 | which claude でパスを確認 |
| 設定修正 | フルパスで指定 |
トラブル2:mcp serveが見つからない
症状:mcp serve: command not found
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| バージョン確認 | claude --version で v2.0以上か確認 |
| 更新 | brew upgrade --cask claude-code |
トラブル3:MCPサーバーが起動しない
症状:Cursorを再起動してもMCPが動作しない
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| 設定ファイル | JSON構文を確認 |
| パス | フルパスで指定されているか確認 |
| 再起動 | Cursorを完全に終了して再起動 |
トラブル4:MCP error -32600
症状:ツール呼び出し時にエラー
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| CLIバージョン | 最新バージョンに更新 |
| Cursorバージョン | 最新バージョンに更新 |
| デバッグモード | --debugフラグで詳細確認 |
トラブル5:ツールが呼び出されない
症状:指示しても何も起きない
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| モード確認 | Agentモードを選択 |
| Composer | Cmd + IでComposerを開く |
Claude Code MCPで変わる開発効率
Before(導入前)
| 作業 | 手順 | 時間 |
|---|---|---|
| ファイル検索 | 手動でfindコマンド実行 | 5分/回 |
| コード分析 | 各ファイルを個別に開く | 30分/回 |
| 構造把握 | treeコマンド+手動確認 | 10分/回 |
After(導入後)
| 作業 | 手順 | 時間 |
|---|---|---|
| ファイル検索 | 自然言語で指示 | 30秒/回 |
| コード分析 | 自然言語で指示 | 2分/回 |
| 構造把握 | 自然言語で指示 | 1分/回 |
効果まとめ:
| 効果 | 内容 |
|---|---|
| 時間短縮 | 手動作業が10分の1に |
| 認知負荷軽減 | コマンドを覚える必要なし |
| 精度向上 | AIによる分析で見落とし削減 |
まとめ
Claude Code MCP設定の流れ
| Step | 内容 |
|---|---|
| 1 | Claude Code CLIをインストール |
| 2 | 初回ログインを完了 |
| 3 | CursorでMCP設定を追加 |
| 4 | Cursorを再起動 |
| 5 | 動作確認 |
主な活用シーン
| シーン | 効果 |
|---|---|
| プロジェクト把握 | 新規参加時の理解が早い |
| コード分析 | 横断的な分析が可能 |
| ドキュメント作成 | 自動で要約・生成 |
| リファクタリング | パターン特定が容易 |
次のステップ
- Claude Code CLIをインストール(5分)
- CursorでMCP設定を追加(5分)
- 簡単な操作から試す
- 徐々に複雑な分析に挑戦
Claude Code MCPを活用して、ファイル操作を完全自動化しましょう。
体系的に学びたい方へ
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