「ブラウザ操作をAIに任せたい…」
「毎回同じテストを手動で実行するのが面倒…」
「Claude Codeからブラウザを直接操作できたら便利なのに…」
このような悩みを抱えていませんか?
私は40代現役Webエンジニアとして、Claude CodeでPlaywright MCPを設定することで、ブラウザ操作を自然言語で自動化しています。
結論から言うと:
- 設定は5分で完了
- 自然言語で指示するだけでブラウザ操作が実行される
- データ収集、テスト、定型作業に幅広く活用可能
この記事では、Claude CodeでPlaywright MCPを設定する方法から、実践的な活用例まで徹底解説します。
この記事でわかること
- Playwright MCPとは何か
- インストールと設定の手順
- 基本的な使い方
- 実践的な活用例
- トラブルシューティング
Playwright MCPとは?
基本情報
Playwright MCPは、Microsoftが開発した高機能ブラウザ自動化ライブラリ「Playwright」を、Claude Codeから直接利用できるようにするMCPサーバーです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ベース技術 | Playwright(Microsoft製) |
| 対応ブラウザ | Chromium、Firefox、WebKit |
| 操作方法 | 自然言語で指示 |
| 必要環境 | Node.js 18以上 |
Playwright MCPでできること
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| Webページ操作 | クリック、入力、スクロールなど |
| データ抽出 | ページから情報を取得 |
| スクリーンショット | ページの画像を保存 |
| フォーム入力 | 自動でフォームに入力 |
| E2Eテスト | テストシナリオの自動実行 |
導入のメリット
1. 自然言語で指示できる
「このページにログインして、最新の記事タイトルを10件取得して」と指示するだけで、Claude CodeがPlaywrightのコードを生成・実行してくれます。
2. コード生成が不要
Playwrightの複雑なAPIを覚える必要はありません。Claude Codeが適切なコードを自動生成します。
3. デバッグが簡単
エラーが発生しても、Claude Codeに「エラーを修正して」と伝えるだけで、自動的に問題を解決してくれます。
インストールと設定
前提条件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| Node.js | 18以上 |
| Claude Code | インストール済み |
| npm | 使用可能 |
Step 1:Playwrightブラウザをインストール
npx playwright install
これにより、Chromium、Firefox、WebKitがインストールされます。
Step 2:Claude CodeにMCPサーバーを登録
Claude Codeの設定ファイル ~/.claude/mcp.json に、Playwright MCPサーバーを追加します。
{
"mcpServers": {
"playwright": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-playwright"]
}
}
}
Step 3:Claude Codeを再起動
設定を反映させるため、Claude Codeを再起動します。
Step 4:動作確認
Claude Codeで以下のように指示してテスト:
「https://example.com にアクセスして、ページタイトルを教えて」
正しく設定できていれば、Claude CodeがPlaywrightを使ってWebページにアクセスし、タイトルを返してくれます。
基本的な使い方
1. Webページへのアクセスと操作
「https://www.google.com にアクセスして、検索ボックスに『Claude Code』と入力して検索して」
Claude Codeが以下の操作を自動で実行します:
- ブラウザを起動
- Googleにアクセス
- 検索ボックスに入力
- 検索ボタンをクリック
- 結果を取得
2. データの抽出
「https://news.ycombinator.com にアクセスして、トップ10の記事タイトルとURLを取得して」
Claude Codeがページを解析し、必要なデータを構造化して返してくれます。
3. フォームの自動入力
「ログインページにアクセスして、ユーザー名とパスワードを入力してログインして」
4. スクリーンショットの取得
「https://example.com のスクリーンショットを撮って」
実践的な活用例
活用例1:ブログ記事一覧の取得
指示例:
「https://tech-creator-hub.hatenablog.com/ にアクセスして、
最新10件の記事のタイトルとURLをMarkdownのリストで出力して」
出力例:
- [Claude CodeでPlaywright MCPを設定する方法](https://tech-creator-hub.com/claude-code-playwright-mcp-guide-2025/)
- [GitHub MCPの設定ガイド](https://tech-creator-hub.com/cursor-mcp-integration-comparison-2025/)
...
活用例2:定期的なデータ収集
指示例:
「競合サイトの新着記事タイトルを取得して、CSVファイルに保存して」
活用例3:E2Eテストの作成
指示例:
「ログインページから管理画面までの操作をテストするコードを生成して」
活用例4:フォームの一括入力
指示例:
「contacts.csvのデータを使って、お問い合わせフォームに順番に入力して送信して」
よくある使い方パターン
パターン1:ページ確認
「このURLのページを開いて、見出しの一覧を取得して」
パターン2:データ収集
「このサイトの商品一覧から、商品名と価格を取得して」
パターン3:動作確認
「ログインフォームが正しく動作するかテストして」
パターン4:スクリーンショット
「このページのフルページスクリーンショットを撮って」
トラブルシューティング
エラー1:Playwrightが見つからない
原因:Playwrightがインストールされていない
解決方法:
npx playwright install
エラー2:ブラウザが起動しない
原因:ヘッドレスモードの設定が必要
解決方法:
Claude Codeに以下のように指示:
「ヘッドレスモードでブラウザを起動して」
エラー3:要素が見つからない
原因:ページの読み込みが完了していない
解決方法:
「ページが完全に読み込まれるまで待ってから、要素を取得して」
エラー4:タイムアウト
原因:ネットワークが遅い、またはサイトの応答が遅い
解決方法:
「タイムアウトを30秒に設定して、ページにアクセスして」
セキュリティの注意点
認証情報の扱い
ログイン情報などの機密データは、直接コードに書かず、環境変数を使用します。
# .envファイルに保存
SITE_USER=your_username
SITE_PASSWORD=your_password
Claude Codeへの指示例:
「環境変数SITE_USERとSITE_PASSWORDを使って、サイトにログインして」
レート制限への配慮
Webサイトへの過度なアクセスは避けましょう。
「10秒ごとに1回のペースで、記事一覧を取得して」
利用規約の確認
自動化を行う前に、対象サイトの利用規約を確認してください。
Playwright MCPで変わる開発効率
Before(導入前)
| 作業 | 手順 | 時間 |
|---|---|---|
| データ収集 | 手動でブラウザ操作 | 30分/回 |
| テスト実行 | 手動で確認 | 15分/回 |
| スクリーンショット | 手動でキャプチャ | 5分/回 |
After(導入後)
| 作業 | 手順 | 時間 |
|---|---|---|
| データ収集 | 自然言語で指示 | 1分/回 |
| テスト実行 | 自然言語で指示 | 2分/回 |
| スクリーンショット | 自然言語で指示 | 30秒/回 |
効果まとめ:
- 手作業からの解放
- ヒューマンエラーの削減
- 24時間自動化が可能
まとめ
Playwright MCP設定の流れ
| Step | 内容 |
|---|---|
| 1 | Playwrightブラウザをインストール |
| 2 | Claude Codeの設定ファイルに登録 |
| 3 | Claude Codeを再起動 |
| 4 | 動作確認 |
主な活用シーン
| シーン | 効果 |
|---|---|
| データ収集 | 自動でWebから情報を取得 |
| E2Eテスト | テストシナリオの自動実行 |
| 定型作業 | 繰り返し作業の自動化 |
| スクリーンショット | ページの画像を自動取得 |
次のステップ
- Playwright MCPを設定する(5分)
- 簡単な操作から試す
- 徐々に複雑な自動化に挑戦
Claude Code + Playwright MCPで、ブラウザ操作を完全自動化しましょう。
体系的に学びたい方へ
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