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【2025年版】Claude CodeでiTerm MCPを設定する完全ガイド|ターミナル操作を自然言語で自動化

「ターミナル操作をAIに任せたい…」
「毎回同じコマンドを打つのが面倒…」
「Claude Codeからターミナルを直接操作できたら便利なのに…」

このような悩みを抱えていませんか?

私は40代現役Webエンジニアとして、Claude CodeでiTerm MCPを設定することで、ターミナル操作を自然言語で自動化しています。

結論から言うと:

  • 設定は10分で完了
  • 自然言語で指示するだけでコマンドが実行される
  • エラー処理もClaude Codeが自動で対応

この記事では、Claude CodeでiTerm MCPを設定する方法から、実践的な活用例まで徹底解説します。


目次

この記事でわかること

  • iTerm MCPとは何か
  • インストールと設定の手順
  • 基本的な使い方
  • 実践的な活用例
  • トラブルシューティング

iTerm MCPとは?

基本情報

iTerm MCPは、macOSの人気ターミナルアプリ「iTerm2」を、Claude Codeから直接操作できるようにするMCPサーバーです。

項目 内容
対象ターミナル iTerm2(macOS専用)
連携ツール Claude Code
操作方法 自然言語で指示
必要環境 macOS、Python 3.7以上

iTerm MCPでできること

機能 説明
コマンド実行 「npm installして」で実行
出力取得 実行結果を自動で取得・解析
複数コマンド 順番に複数のコマンドを実行
エラー処理 エラー発生時に自動で対処提案
対話型操作 ターミナルとの情報やり取り

導入のメリット

1. コンテキストスイッチの削減

エディタからターミナルに切り替える必要がなくなります。

時間削減効果:

  • ターミナル切り替え:1日50回 × 5秒 = 約4分/日
  • 年間:約16時間の削減

2. コマンドの記憶不要

複雑なコマンドオプションを覚える必要はありません。

「gitで過去10件のコミットログを見せて」

と指示するだけでOKです。

3. エラー処理が簡単

コマンドがエラーになっても、Claude Codeが自動的に原因を分析し、解決策を提案してくれます。


インストールと設定

前提条件

項目 要件
OS macOS(iTerm2はmacOS専用)
ターミナル iTerm2がインストール済み
Python Python 3.7以上
Claude Code インストール済み

Step 1:iTerm2のPython APIを有効化

1. iTerm2を起動

2. 設定を開く

⌘ + , で Preferences を開きます。

3. Python APIを有効化

手順 操作
1 「General」タブを選択
2 「Magic」タブを選択
3 「Enable Python API」にチェック

Step 2:iTerm MCPサーバーをインストール

pipでインストール:

pip install iterm2-mcp

または、pipxでインストール(推奨):

pipx install iterm2-mcp

Step 3:Claude Codeに登録

Claude Codeの設定ファイル ~/.claude/mcp.json に、iTerm MCPサーバーを追加します。

pipでインストールした場合:

{
  "mcpServers": {
    "iterm-mcp": {
      "command": "python",
      "args": ["-m", "iterm2_mcp"]
    }
  }
}

pipxでインストールした場合:

{
  "mcpServers": {
    "iterm-mcp": {
      "command": "iterm2-mcp"
    }
  }
}

Step 4:動作確認

Claude Codeを再起動し、以下のように指示してテスト:

「ターミナルでpwdコマンドを実行して、現在のディレクトリを教えて」

正しく設定できていれば、Claude CodeがiTerm2にコマンドを送信し、結果を返してくれます。


基本的な使い方

1. 単純なコマンド実行

「ターミナルでls -la を実行して」

Claude Codeが自動的に:

  1. iTerm2にコマンドを送信
  2. 実行結果を取得
  3. 読みやすく整形して表示

2. 複数のコマンドを順番に実行

「以下を順番に実行して:
1. npm install
2. npm run build
3. npm test」

3. 条件付き実行

「git statusを実行して、変更があればgit addとgit commitを実行して」

4. 出力の解析と次のアクション

「npm testを実行して、失敗したテストがあれば、そのファイル名を教えて」

5. 対話型の操作

「プロジェクトのルートディレクトリに移動して、
README.mdの内容を確認して、
その内容に基づいてセットアップコマンドを実行して」

実践的な活用例

活用例1:プロジェクトのセットアップ自動化

指示例:

「以下を実行して、進捗を教えて:
1. ~/Projects ディレクトリに移動
2. git clone https://github.com/user/repo.git
3. repoディレクトリに移動
4. npm install
5. .envファイルを作成して、必要な環境変数のテンプレートを表示」

効果:

  • 手動:5〜10分
  • 自動化:1〜2分

活用例2:エラーのデバッグ

指示例:

「npm run devを実行して、エラーが出たら:
1. エラーメッセージを解析
2. 考えられる原因を3つ挙げて
3. それぞれの解決方法を提案して」

効果:

  • エラー解析の時間短縮
  • 解決策の自動提案

活用例3:デプロイ前のチェック

指示例:

「デプロイ前に以下を確認して:
1. git statusで未コミットの変更がないか
2. npm testで全テストがパスするか
3. npm run buildでビルドが成功するか
4. 問題があれば詳細を報告」

効果:

  • チェック漏れの防止
  • デプロイ事故の削減

活用例4:ログの確認と解析

指示例:

「過去1時間のエラーログを確認して、
頻度が高いエラーをトップ5で教えて」

効果:

  • ログ解析の自動化
  • 重要なエラーの早期発見

よくある使い方パターン

パターン1:プロジェクトの起動

「このプロジェクトを起動して:
1. Docker Composeを起動
2. データベースマイグレーション実行
3. 開発サーバー起動」

パターン2:クリーンアップ

「以下をクリーンアップして:
1. node_modules削除
2. キャッシュクリア
3. npm install再実行
4. 問題なく起動するか確認」

パターン3:Git操作

「このブランチの変更を確認して:
1. git statusで変更ファイル一覧
2. git diffで差分表示
3. 問題なければgit addとgit commit」

パターン4:パフォーマンステスト

「npm run benchmarkを実行して、
前回の結果と比較して、パフォーマンスが改善したか教えて」

トラブルシューティング

エラー1:iTerm2 Python APIが有効になっていません

原因:iTerm2の設定でPython APIが無効

解決方法

  1. iTerm2の Preferences を開く(⌘ + ,
  2. General → Magic タブを選択
  3. "Enable Python API" をチェック
  4. iTerm2を再起動

エラー2:コマンドが実行されない

原因:iTerm2が起動していない、または正しいセッションが選択されていない

解決方法

  1. iTerm2を起動する
  2. 作業用のターミナルタブを開く
  3. Claude Codeを再起動

エラー3:Permission denied

原因:実行権限がない、またはsudoが必要

解決方法

「chmod +x スクリプト名で実行権限を付与して」

または

「sudoで実行して(パスワードは手動で入力します)」

エラー4:iterm2-mcpが見つからない

原因:インストールが正しく完了していない

解決方法

# インストール確認
pip show iterm2-mcp

# 再インストール
pip install --upgrade iterm2-mcp

セキュリティの注意点

危険なコマンドに注意

Claude Codeが提案するコマンドを実行する前に、必ず内容を確認しましょう。

特に注意が必要なコマンド:

コマンド リスク
rm -rf ファイル・ディレクトリの削除
sudo 管理者権限での実行
chmod 777 権限の変更
> リダイレクト ファイルの上書き

機密情報の扱い

パスワードやAPIキーなどは、直接コマンドに含めず、環境変数を使用しましょう。

良い例:

export API_KEY="your_secret_key"
curl -H "Authorization: Bearer $API_KEY" https://api.example.com

悪い例(履歴に残る):

curl -H "Authorization: Bearer your_secret_key" https://api.example.com

iTerm MCPで変わる開発効率

Before(導入前)

作業 手順 時間
コマンド実行 ターミナルに切り替え → 入力 → 実行 30秒
エラー対処 エラー確認 → 調査 → 修正 5〜10分
複数コマンド 1つずつ入力 → 確認 → 次へ 数分

After(導入後)

作業 手順 時間
コマンド実行 自然言語で指示 10秒
エラー対処 Claude Codeが自動分析・提案 1〜2分
複数コマンド まとめて指示 数十秒

効果まとめ:

  • コンテキストスイッチの削減
  • タイプミスの防止
  • エラー対処の効率化

まとめ

iTerm MCP設定の流れ

Step 内容
1 iTerm2のPython APIを有効化
2 iterm2-mcpをインストール
3 Claude Codeの設定ファイルに登録
4 動作確認

主な活用シーン

シーン 効果
プロジェクトセットアップ 複数コマンドの自動実行
エラーデバッグ 自動分析と解決策提案
デプロイ前チェック チェック漏れ防止
日常のターミナル操作 コンテキストスイッチ削減

次のステップ

  1. iTerm MCPを設定する(10分)
  2. 簡単なコマンド実行から試す
  3. 徐々に複雑な自動化に挑戦

Claude Code + iTerm MCPで、ターミナル操作を完全自動化しましょう。


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