「CursorのMCPって何?どう設定すればいい?」
「GitHubやPlaywrightと連携したいけど、方法がわからない…」
「MCPを使って開発効率を上げたい!」
このような悩みを抱えていませんか?
私は40代現役Webエンジニアとして、CursorのMCP機能を活用して開発効率を大幅に向上させてきました。
結論から言うと:
- MCPを使えば、CursorからGitHubやブラウザを直接操作できる
- 設定は10分程度で完了
- 日常の開発作業が劇的に効率化される
この記事では、CursorのMCP設定方法と実践的な使い方を、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
この記事でわかること
- MCP(Model Context Protocol)とは何か
- GitHub MCPの設定手順
- Playwright MCPの設定手順
- 実践的な使い方と活用例
- よくあるトラブルと解決方法
MCP(Model Context Protocol)とは?
MCPの基本
MCP(Model Context Protocol)は、Cursorが外部ツールやサービスと連携するための仕組みです。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 正式名称 | Model Context Protocol |
| 目的 | 外部サービスとの連携 |
| 操作方法 | 自然言語で指示 |
| 設定方法 | UIまたは設定ファイル |
MCPでできること
MCPを設定すると、チャット画面から自然言語で外部サービスを操作できます。
| サービス | できること |
|---|---|
| GitHub | Issue作成、PR確認、コード検索、コミット履歴確認 |
| Playwright | スクリーンショット取得、ページ操作、情報取得 |
| iTerm | ターミナルコマンド実行 |
MCPのメリット
1. コンテキストスイッチの削減
Cursorから直接外部サービスを操作できるため、ツール間の切り替えが不要になります。
2. 自然言語での操作
「Issueを作成して」「スクリーンショットを撮って」と指示するだけで実行されます。
3. 自動化の促進
繰り返し作業を自動化し、開発に集中できます。
GitHub MCP連携の設定方法
必要なもの
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| GitHubアカウント | 連携したいリポジトリにアクセス可能なアカウント |
| Personal Access Token | GitHub APIへのアクセス権限 |
| Node.js | MCPサーバー実行に必要 |
Step 1:GitHub Personal Access Tokenを作成
1. GitHubにログイン
GitHubにログインし、右上のアイコンをクリック。
2. 設定画面へ移動
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | 右上アイコン > Settings |
| 2 | 左メニュー最下部 > Developer settings |
| 3 | Personal access tokens > Tokens (classic) |
| 4 | Generate new token > Generate new token (classic) |
3. トークンを設定
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| Note | Cursor MCP(わかりやすい名前) |
| Expiration | 90日、1年など(適切な期間) |
| Scopes | ✅ repo(必須)、✅ read:org(必要な場合) |
4. トークンをコピー
Generate token をクリックし、表示されたトークンをコピーします。
⚠️ 重要: トークンはこの画面でしか表示されません。必ずコピーして安全に保管してください。
Step 2:CursorでMCP設定
方法1:設定UIから(推奨)
1. Cursorの設定を開く
Cmd + , または メニュー > Settings
2. MCP設定画面へ移動
Features > Model Context Protocol(または検索で「MCP」)
3. サーバーを追加
Add Server をクリックし、以下を入力:
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Server Name | github |
| Command | npx @modelcontextprotocol/server-github |
| Environment Variables | GITHUB_TOKEN=ghp_xxxx…(コピーしたトークン) |
4. 保存して再起動
Save をクリックし、Cursorを再起動。
方法2:設定ファイルを直接編集
設定ファイルのパス(macOS):
~/Library/Application Support/Cursor/User/globalStorage/cursor.mcp/settings.json
以下の内容を記述:
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "npx",
"args": [
"@modelcontextprotocol/server-github"
],
"env": {
"GITHUB_TOKEN": "ghp_xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
}
}
}
}
Step 3:動作確認
Cursorを再起動後、チャット画面で以下を試します:
| 指示例 | 期待される動作 |
|---|---|
| 「このリポジトリのIssueを見せて」 | Issue一覧が表示される |
| 「最近のコミット履歴は?」 | コミット履歴が表示される |
| 「READMEの内容を表示して」 | READMEファイルの内容が表示される |
Playwright MCP連携の設定方法
必要なもの
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| Node.js | MCPサーバー実行に必要 |
| Playwrightブラウザ | スクリーンショット取得等に必要 |
Step 1:事前準備
Node.jsの確認
node --version
インストールされていない場合:
# Homebrew経由(macOS)
brew install node
Playwrightブラウザのインストール
npx playwright install
これにより、Chromium、Firefox、WebKitがインストールされます。
Step 2:CursorでMCP設定
方法1:設定UIから(推奨)
1. Cursorの設定を開く
Cmd + , または メニュー > Settings
2. MCP設定画面へ移動
Features > Model Context Protocol
3. サーバーを追加
Add Server をクリックし、以下を入力:
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Server Name | playwright |
| Command | npx @playwright/mcp@latest |
| Environment Variables | (空のまま) |
4. 保存して再起動
方法2:設定ファイルを直接編集
既存の設定に追加:
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "npx",
"args": ["@modelcontextprotocol/server-github"],
"env": {
"GITHUB_TOKEN": "ghp_xxxx..."
}
},
"playwright": {
"command": "npx",
"args": ["@playwright/mcp@latest"]
}
}
}
Step 3:動作確認
| 指示例 | 期待される動作 |
|---|---|
| 「このサイトのスクリーンショットを撮って」 | スクリーンショットが取得される |
| 「ページのタイトルを取得して」 | ページタイトルが表示される |
| 「リンク一覧を取得して」 | ページ内のリンク一覧が表示される |
実践的な使い方
GitHub連携の活用例
Issue管理
「新しいIssueを作成して。タイトルは『バグ修正:ログイン画面のエラー』、
本文は『ログイン時にエラーが発生する問題を修正する』」
コード検索
「リポジトリ内で'validateUser'という関数を探して。TypeScriptファイルのみで」
PR確認
「最近マージされたPRの一覧を見せて。過去1週間分で」
コミット履歴
「このファイルの変更履歴を見せて。過去10件で」
Playwright連携の活用例
スクリーンショット取得
「https://example.com のスクリーンショットを撮って。フルページで」
ページ操作
「Googleのトップページを開いて、検索ボックスに『Cursor MCP』と入力して」
情報取得
「このサイトの見出し一覧を取得して」
フォーム操作
「ログインフォームにメールアドレスとパスワードを入力して」
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1:npxが見つからない
症状:「npx: command not found」エラー
原因:Node.jsがインストールされていない
解決方法:
# Homebrew経由(macOS)
brew install node
# または公式サイトからダウンロード
# https://nodejs.org/
トラブル2:認証エラー(GitHub)
症状:「Authentication failed」エラー
原因:トークンの有効期限切れ、または権限不足
解決方法:
| 確認項目 | 対処法 |
|---|---|
| 有効期限 | GitHubでトークンの有効期限を確認 |
| スコープ | repo スコープが付与されているか確認 |
| 再生成 | 必要に応じてトークンを再生成 |
トラブル3:MCPサーバーが起動しない
症状:設定したサーバーが動作しない
原因:設定ファイルの誤り、または環境変数の問題
解決方法:
- Cursorのログを確認:
Help>Toggle Developer Tools>Console - 環境変数が正しく設定されているか確認
- Cursorを再起動
トラブル4:Playwrightブラウザが起動しない
症状:スクリーンショット取得時にエラー
原因:ブラウザのインストール不足
解決方法:
npx playwright install
MCPで開発効率が上がる理由
Before(MCP導入前)
| 作業 | 手順 |
|---|---|
| Issue作成 | ブラウザでGitHubを開く → 手動で入力 |
| コード検索 | GitHub画面で検索 → 結果をコピー |
| スクリーンショット | ブラウザで開く → 手動でキャプチャ |
After(MCP導入後)
| 作業 | 手順 |
|---|---|
| Issue作成 | 「Issue作成して」と指示 → 完了 |
| コード検索 | 「関数を探して」と指示 → 結果表示 |
| スクリーンショット | 「スクリーンショット撮って」と指示 → 取得完了 |
効果:
- コンテキストスイッチの削減
- 作業時間の短縮
- 集中力の維持
まとめ
MCPで実現できること
| 連携サービス | 主な機能 |
|---|---|
| GitHub | Issue管理、PR確認、コード検索、コミット履歴 |
| Playwright | スクリーンショット、ページ操作、情報取得 |
設定の流れ
GitHub MCP:
- Personal Access Tokenを作成
- CursorでMCPサーバーを設定
- 動作確認
Playwright MCP:
- Playwrightブラウザをインストール
- CursorでMCPサーバーを設定
- 動作確認
次のステップ
- まずはGitHub MCPを設定して、Issue管理を効率化
- Playwright MCPを設定して、ブラウザ操作を自動化
- 日常の開発作業にMCPを活用
MCPを活用すれば、開発作業を劇的に効率化できます。ぜひ試してみてください。
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